獣の奏者
獣の奏者 1
獣の奏者 1
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1.18
上橋 菜穂子作
講談社 (2006.11)
通常24時間以内に発送します。


『精霊の守り人』などで人気の上橋菜穂子さんの新刊です。
『獣の奏者』というタイトルのとおり、戦闘に使われる闘蛇という生きものをを世話する母親の元で育った主人公の少女エリンの、動物に対する類まれなる才能を開花させながら成長していくストーリーとなっています。彼女の母方の種族の秘密や、この物語の舞台となる国内を揺るがす人物達とどう絡んでいくのか、「いったいどうなるの!?」という憎いところで第1巻が終わっています。

架空の世界、架空の生き物がたくさん出てくるファンタジーですが、この方の作品はいつも巧みに描かれていて、どんどん読み進められる魅力がありますね。
| 児童書(読み物) | 15:13 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
おひさま (のうさぎのおはなしえほん)
おひさま
おひさま
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1.18
片山 令子文 / 片山 健絵ビリケン出版 (2006.11)通常24時間以内に発送します。


のうさぎさんが好きなのは・・・?おおかみくんは思わず鼻にしわが寄ったこわい顔に。おおかみくんの恋心と優しさがかわいい。

片山健さん、片山令子さんのコンビの絵本は、子どもの頃に感じていたささやかな気持ちや気付きを思い出させてくれて、ほっこりした気持ちにさせてくれる本だと思います。『もりのてがみ』も素敵なお話です。

もりのてがみ
もりのてがみ
posted with 簡単リンクくん at 2007. 1.18
片山 令子さく / 片山 健え福音館書店 (2006.11)通常24時間以内に発送します。

| 児童書(絵本) | 14:48 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
ファーディとおちば
ファーディとおちば
ジュリア・ローリンソンさく / ティファニー・ビークえ / 木坂 涼やく
理論社 (2006.10)
通常24時間以内に発送します。

なんとも哀愁漂う淋しげなこぎつねの表紙が目を引きます。

ともだちの木が季節が巡って来て落葉するのを初めて見て、びっくり!たいへん、ぼくがともだちをまもらなくっちゃ!とあわてておちばを拾って木に戻そうとします。

いろんな知識を身につけていくと「そんなものだ」と何とも思わないことでも、こどもにとっては、「大変だ〜!!」とびっくりするエピソードって誰でも経験があるのではないでしょうか。

そんな、触れるもの全てに興味津々の頃のかわいらしさを思い出して、にっこりしてしまう絵本です。
| 児童書(絵本) | 18:57 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
忘れても好きだよおばあちゃん!
忘れても好きだよおばあちゃん!
ダグマー・H.ミュラー作 / フェレーナ・バルハウス絵 / ささき たづこ訳あかね書房 (2006.10)通常24時間以内に発送します。

アルツハイマーという病気をこどもに説明する時、あなたならどういう言葉を使いますか?

この絵本では、おばあちゃんが生まれてから今までの人生を絵にして、木に張り付けていき、木の下の昔の記憶のほうがしっかり根付いてるためよく覚えていて、上のほうの新しい記憶から忘れていく、という表現をしています。

わたしたちにできるのは、おばあちゃんは、ひとりじゃないんだよって、いつも教えてあげることだけなんですって。
わたしはよく、おばあちゃんのそばにすわって、肩に手をまわし、「おばあちゃんが好きよ。」っていってあげます。
「そうかい、そうかい。」おばあちゃんはとてもよろこんで、わたしをだきしめてくれます。

病気を理解すると、今まで理解できなかったその人の行動の理由がこどもでも理解できます。そして寄り添うことができます。小さな理解者の側で、本当に安心した表情のおばあちゃんの顔がいいです。
| 児童書(絵本) | 18:49 | - | trackbacks(1) | ↑TOP
マチルダはちいさな大天才
マチルダはちいさな大天才
ロアルド・ダール作 / 宮下 嶺夫訳 / クェンティン・ブレイク絵評論社 (1991.4)通常2-3日以内に発送します。

 マチルダは3歳にして字が読めるようになり、ディケンズなどの英米文学作品を読みこなす天才少女です。ところが、とんでもなく無知な両親を持ち、マチルダのことをまるでカサブタくらいにしか思っていません。このマチルダが小学校に上がると、恐ろしい暴力女校長との戦いが待っているのでした。
 マチルダの回りはとんでもない大人達ばかりなのですが、小学校の担任のミス・ハニーと、小学校に上がる前に出会う図書館司書のミセス・フェルプスはいち早くマチルダの才能に気付き、力になってくれるのです。
 
 子どもを抑圧し、言うとおりにさせる大人達への皮肉も込められており、その大人達をやっつける小さな子どものヒロインの物語は、子ども達にとってとても魅力的であると思います。

 個人的な感想としては、私は図書館司書であるので、この物語に出てくるミセス・フェルプスのでしゃばりすぎずにさりげなくマチルダと名作を結び付けていく仕事っぷりにとても感心させられました。

 キーワード: 本 読書 図書館 校長 先生 小学校 天才少女 イギリス イングランド ディケンズ 抑圧 圧制者
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朝はだんだん見えてくる
朝はだんだん見えてくる
岩瀬 成子作 / 長 新太絵理論社 (2005.10)通常24時間以内に発送します。

 1978年の本が2005年に新版として発行されました。

 思春期の真っ只中にいる中学3年生の主人公、奈々の自分探しの物語。
 ジャズ喫茶で知り合った男の子のオートバイに乗ったり、アメリカ兵相手のお店に行きビールをのんだり、基地反対デモに参加したり、・・・。
 そんな中、母親に捨てられ、叔母と暮らしながらも、たくましく生きているレイという友達に会い、二人で個展を開く計画を立てます。
 大人達から指図されるのなんてまっぴら、自分のことは自分で決めるために苦悩の中からなかなか抜け出せない少女の気持ちがとても良く表現されていると思います。

 ただ、この本が書かれた1978年当時と、『Deep Love』に象徴されるような現在とでは、この年代の置かれている環境があまりに違っているように思うのです。
 奈々がこの本の中で行動したように、見ず知らずの人のオートバイに乗ったり、米兵相手のお店で酔いつぶれて意識を失うということを現代の15歳の女の子がしたら、とても無事でいられるとは思いません。だから、今、奈々と同じように苦悩の中にいる子にこの本を手渡すかといえば、私はちょっと考えます。

 キーワード:思春期 青春 自分探し 15歳 少女 中学生 将来 基地 反戦 犬
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赤い風船
赤い風船
赤い風船
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 3
岩本 敏男作 / 福田 庄助絵理論社 (1971)この本は現在お取り扱いできません。

 えっ、これが児童書!?とびっくりしました。他の児童文学と比較すると異質という感じがします。それを「暗い」と評する人がいるそうですが、私は、この本はナンセンスたっぷり、皮肉たっぷりで面白いと思います。

 子ども向けに書かれた夢いっぱいの児童書の対極にあるような作品。著者は読者を子ども扱いしない。子どもだって世の中の汚い部分、理解できない部分があることを知っているはず、現実ってこんな要素があるよね、ということを共感したいのかもしれない。そんなふうに感じます。

 この本は絶版になっています。図書館で読んでみてください。

 
汽車が駅に止まっていた。ふやけきった乗客たちは、クツの底に約1.7デシリットルの汗をためて、しずかに眠っていた。彼らは汽車がすぐに走り出すことをしっていた。そして、彼らのしらないずうっと以前に敷かれてしまったレールの上を、まちがいなく汽車は走って、どこかへつれていってくれるはずなのだ。
 「夜の汽車」177pより引用
 
| 児童書(読み物) | 14:24 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
青葉学園物語 右むけ、左!
右むけ、左!
右むけ、左!
posted with 簡単リンクくん at 2006. 7. 3
吉本 直志郎作 / 村上 豊絵ポプラ社 (1997.4)通常2-3日以内に発送します。

 『児童文学の魅力 −いま読む100冊・日本編』の「あ」から順番に読むことにしました。その第一冊目が『青葉学園物語 右むけ、左!』です。

 養護施設が舞台となっていて、子どもたちが共同で生活していく中でケンカしたり、助け合ったりと子どもたち一人一人が実に活き活きと描かれています。
 家庭の事情で養護施設に入っている子どもたちですが、不幸だなんて思うのは外にいる大人達だけで、ここで共同生活している子どもたちは、まるできょうだいがいっぱいいる大家族のように、毎日にぎやかに元気いっぱい過ごしています。
 でも、やっぱり子どもたちそれぞれに養護施設で生活することになった事情を抱えていて、例えば病弱の夫と子どもを捨てて出て行ったお母さんが、何年も経って夫が病死した後、青葉学園で幸せに生活している進くんに悪びれもせずやってきたりもします。

 青葉学園物語シリーズとして、この後も数巻が発行されています。ネットで検索してみたら、子どもの時にこのシリーズを夢中で読んだという人が多いみたいですね。登場人物それぞれのキャラクターが実に面白く、個性的に書き分けられているので、読み手も登場人物に対する思い入れが強くなるようです。

 「あんなこと、しとうなかったのに、和彦ちゃん、あのおじいさんに、無理やりあんなひどいことを、やらされてしもうたと言うわけか。」
 「あんなこと、しとうなかったわい。」
 と和彦は言って、
 「ボータン。右むけひだり、言うたら・・・ついつい、心にもないことをしてしまうことかもしれんのう。」
 本文182pより引用

 キーワード:養護施設 養護学校 広島 戦災児 学園生活
| 児童書(読み物) | 13:39 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
雪窓
雪窓
雪窓
posted with 簡単リンクくん at 2006. 4.19
安房 直子作 / 山本 孝絵偕成社 (2006.2)通常24時間以内に発送します。

 安房直子さんの作品を読むと、大人の私でも実にすんなりとお伽の世界へ行けて、その世界に浸っている時間が何より好きなのですが、そんな安房直子さんの作品の中でも、私が大好きな『雪窓』が絵本になりました。

 奥さんも、娘さんも亡くしたおじいさんがやっている屋台「雪窓」に、ある日、たぬきのお客さんが来ます。正体が分かっていてもたぬきを優しく迎えて一緒に働くおじいさんの前に、幼くして亡くなった娘「美代」とそっくりな娘さんがやってきます。

 原作を読んで、私の中で出来上がっていた風景が、山本孝さんの絵で、とても優しいものに変わりました。おじいさんの優しそうな顔と、たぬきの愛嬌のある姿に、切ない物語が少し心温まる物語に変わった、そんな気がします。

 
峠の向こうの野沢村の医者の家に着いたとき、せなかの美代はつめたくなっていました。いまとおってきた道の、いったいどこで、美代のたましいは、とんでしまったんだろうと。いますぐひきかえしたら、峠のあたりで、しくしく泣いている美代のたましいを、とりもどせるのじゃないだろうかと。
| 児童書(絵本) | 23:09 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
おじいちゃんのごくらくごくらく
おじいちゃんのごくらくごくらく
西本 鶏介作 / 長谷川 義史絵鈴木出版 (2006.2)通常24時間以内に発送します。

 お父さんよりもお母さんよりも大好きなおじいちゃんと一緒にお風呂に入ると、おじいちゃんは必ず「ごくらくごくらく」と言います。だから「ごくらくごくらく」って一緒に言ってるようなボクはおじいちゃんと一緒に温泉に行こうと約束したけれど、おじいちゃんは入院してしまいます。残念ながらおじいちゃんは退院することなく亡くなってしまうのです。
 お母さんに抱かれて泣いているボクの絵を見ると、こちらも泣いてしまいそうになりました。

 祖父母の存在は、子どもにとって、自分を無条件に愛してくれる大人として、とても大切なものだと思います。亡くなった後も、なにげない生活の中で、ふとした時に祖父母を思い出しますよね。例えば、このボクのように、お風呂に入ったときの「ごくらくごくらく」という言葉によって。
| 児童書(絵本) | 23:16 | - | trackbacks(0) | ↑TOP
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