岩瀬 成子作 / 長 新太絵理論社 (2005.10)通常24時間以内に発送します。
1978年の本が2005年に新版として発行されました。
思春期の真っ只中にいる中学3年生の主人公、奈々の自分探しの物語。
ジャズ喫茶で知り合った男の子のオートバイに乗ったり、アメリカ兵相手のお店に行きビールをのんだり、基地反対デモに参加したり、・・・。
そんな中、母親に捨てられ、叔母と暮らしながらも、たくましく生きているレイという友達に会い、二人で個展を開く計画を立てます。
大人達から指図されるのなんてまっぴら、自分のことは自分で決めるために苦悩の中からなかなか抜け出せない少女の気持ちがとても良く表現されていると思います。
ただ、この本が書かれた1978年当時と、『Deep Love』に象徴されるような現在とでは、この年代の置かれている環境があまりに違っているように思うのです。
奈々がこの本の中で行動したように、見ず知らずの人のオートバイに乗ったり、米兵相手のお店で酔いつぶれて意識を失うということを現代の15歳の女の子がしたら、とても無事でいられるとは思いません。だから、今、奈々と同じように苦悩の中にいる子にこの本を手渡すかといえば、私はちょっと考えます。
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